サマー


写り込んだ斜陽が あざ笑った夏の終わり
振り返ったその表情が また解らなくなる


何度繰り返しとらわれる さざ波に足元すくわれる
道路沿いの防波堤座り込んで
砂落とす 影が伸びる


立ち止まるべきか?前に進めるのか?
問われている間に日は満ちてゆくよ
後には戻れない このままではいられない
繋がるもの探してみれば
残るのは最後のワード



写り込もうとレンズの 向いた方ではしゃいで見せた
振り返ればまた反らされたそのレンズの奥には何を写すの?


聞こえる波音 すぐに消される足跡 
夕凪過ぎれば 帰りの合図 不意に風が 髪を揺らす


近づこうとすれば 見えなくなってしまう
息継ぎも忘れていた事に気づく
ここまで来たんだよ このままはぐれたくない
焦る気持ち沈めてみれば
浮かぶのは最後のワード


めくりめぐる夏のページ
でも残りは最後の1ページ
さあ進めようまだそこは白紙
さあ描こう二人の思う様に


立ち止まるべきか?前に進めるのか?
近づこうとすれば見えなくなってしまう
けど届かない距離じゃない このまましまいたくない
一呼吸置いて 目を合わす今
放つのは最後のワード

重なった最初のワード



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